MISAKOのブログ

徒然なるままに好きな本やゲームやガジェットについてちまちま書いていきます。

「わんぱく天使」または「ぼくのオレンジの木」

・「わんぱく天使」J.M.デ・ヴァスコンセロス著 岡本浜江 訳(角川文庫)

・「ぼくのオレンジの木」J.M.デ・ヴァスコンセーロス著 永田翼・松本乃里子共訳(ポプラ社

 

実はどちらも同じ本です。

「わんぱく天使」は父の本です。借りて読んだときは私はまだ独身でしたがとうの昔にいい大人になっていました。読後の感想。深く理解できるのは大人でないと……と思いましたが、子供のときに読んでみたかったな、とも思いました。舞台はブラジル。主人公ゼゼはまだ5歳の少年、好奇心の塊で賢くて悪戯好きで、題名通り「わんぱく」、しかし世の中の汚さとかわかってないから「天使」なんだろうな。誰にも教わっていないのに文字を理解して新聞まで読めてしまうほど頭がいいのに、まわりの大人たちの苦労とかイマイチ理解していないので、妙に行き違って親から虐待じみた躾をされるはめになっている。夢見がちなところもある。よき理解者の大人が現れるがあっさり事故死してしまう、という残酷な展開だったな。ざっくり言えばゼゼの成長物語?

なんとなく読み返したくなったがあれは父の本なのでAmazonで「わんぱく天使」(すでに絶版なので中古しかない)で検索したら、同じ著者の「ぼくのオレンジの木」も出てきた。

確か「わんぱく天使」の原題は「ぼくのスイート・オレンジの木」という感じだったはずなので、多分同じ本のはず。ということで買ってみた。やっぱり同じ本だった。

「ぼくのオレンジの木」は「ポプラせかいの文学 3」、つまり児童文学として売り出しているものです。子供は読むけど大人は読む気になるのかな、と少々心配になりますね。角川文庫と逆パターンになりそう。